エビデンス

「『医師の働き方改革』の視点。地域医療への悪影響避けよ」(日経『経済教室』2024.9.16)

日経『経済教室』に寄稿しました(2024.9.16) 「医師の働き方改革」が注目を集めていいます。2024年4月から医師の残業時間が制限され、医師の過重労働の是正や医療の質の向上が期待されていますが、その一方で、働き手の確保が必要となった大学病院が派遣先…

「診療・介護報酬改定の課題。制度の枠越えた資源配分を」(日経『経済教室』2023.11.16)

日経『経済教室』に寄稿しました(2023.11.16) 2024年度の診療・介護報酬の同時改訂の課題として、特に、医療と介護の保険制度の垣根を越えて、資源配分を最適化する視点の重要性を寄稿しました。我が国では、医療と介護は別々の保険制度として運用されてい…

「ゼロ」価格は特別な価格か?子供医療費「タダ」の副作用

伝統的な経済学では、価格「ゼロ」は低価格の1つにすぎず、ゼロ価格とゼロでない低価格に本質的な違いがあるとは考えません。一方で、近年発展の目覚ましい行動経済学では、消費者はゼロ価格を特別なものと感じ、価格がゼロになると需要が一段と増加する可能…

健康シグナルの価値とは?健診データからのエビデンス

健康のシグナルが身近な時代に 近年、メタボ健診やがん検診に加え、ウェアラブルデバイスが普及するなど、自らの健康のシグナルがより簡単に得られるようになりました。健康状態の把握を通じて生活習慣が改善し、病気が予防され、更には医療費の削減されるの…

医療・介護データの有効活用に向けた課題(スライド)

近年、医療・介護の公的データの拡充が進んでいます。代表的なものに、医療のレセプトデータ等を格納したNDB(ナショナルデータベース)と介護のレセプトデータ等を格納した介護DB(介護データベース)があります。日本のほぼ全ての住民をカバーする圧倒的な…

メタボ健診の保健指導。制度の再設計を。

保健指導の対象となると、翌年の健康指標は改善する? 皆さんは毎年メタボ健診を受けていますか?健診で、男性の場合腹囲が85cmぐらい、女性は90cmぐらいだと、メタボ健診の保健指導の対象になりやしないかとひやひやしますよね。もし仮に、保健指導の対象と…

エビデンスに基づく医療政策(EBPM):データ整備の課題

EBPM(Evidence Based Policy Making)という言葉を最近よく聞きます。エビデンス(証拠)に基づき政策立案すべし、ということです。証拠に基づかない政策立案って何?というツッコミはさておき、医療政策においてもEBPMの重要性が指摘されています。 その土…